2016.12.06
成果を上げるためのWebデザイン
トランプ新大統領が誕生し、アメリカ国内をはじめ、世界の動向が注目されます。
来年はどのような年になるのでしょうか。
さて、Webデザインの動向にも目を向けると、色々なことが進行しています。
フラットデザインのデメリットと、マテリアルデザインの登場
「フラットデザイン」をご存知でしょうか?
Windows8やiOS7以降のデザインに見られるような、装飾を減らした、シンプルで平面的な画面デザインをフラットデザインといいます。
2016年現在のWebサイトの傾向としては、サイトの規模やジャンルを問わずフラットデザインが浸透しつつあり、従来のような手の込んだリッチなデザインは珍しくなってきました。
しかし、フラットデザインでは以下のような欠点が明らかになってきました。
・立体感が無いため、どこが押せる領域なのかわかりにくい
・ボタンや見出しなど、要素の区別がつきにくい
「これはボタンなの?単なる画像なの?」と迷ってしまうことがありますよね。
特に、マウスオーバーできないタッチデバイスにとっては深刻な問題です。
フラットデザインは、直感的な操作を妨げる可能性があるのです。
このような問題点を解消するために登場したのが、「マテリアルデザイン」です。
マテリアルデザインには、
「パーツに影をつけることで、画面に奥行きをもたせる」
「タップやクリックなどのアクション時に発生するアニメーションに意味を持たせる」
といった特徴があります。
パーツを物質として捉え、ユーザーが直感的に操作できるよう定義されています。
ビジュアル的な良さだけでなく、ユーザーが使い易いサイトをデザインすることができるのです。
スマホ対応で人気なレスポンシブWebデザイン
検索結果に表示される全世界85%以上のWebページが、スマホ対応を完了しました。
これを受けてGoogleは、スマホ対応済のサイトに付与していた「スマホ対応」ラベルを廃止しました。
スマホ対応することはもはや、常識となりつつあります。
対応方法としては、Googleも推奨している「レスポンシブWebデザイン」を選択する企業が増えています。
レスポンシブWebデザインのメリットには、以下のようなものがあります。
「1ソースのため、サイトの更新作業がラク」
「SEOに有利に働く」
つまり、運用コストを抑え、検索からの流入数増加が期待できるということです。
特に理由が無い場合は、レスポンシブWebデザインを選択することが得策と言えるでしょう。
マイクロモーメントを把握してユーザーの欲求に応える
Googleがスマホ対応を強く推進する理由は、急速に増加するスマートフォンユーザーのためです。
ユーザーがWebを利用するシーンは、パソコンに向かう従来の使い方から確実に変化してきています。
人が何かを「知りたい」「見つけたい」「観たい」「買いたい」と思ったとき、反射的に、手元のモバイル端末に向かうようになってきたのです。
このように人が行動を起こす瞬間をGoogleは「マイクロモーメント」と定義しました。
モバイル端末を利用するユーザーの行動や文脈を理解し、アクセスしたタイミングに合った情報を提供できるかがポイントになります。
まとめ
いかがでしたか?
ユーザーの変化に対応して、情報発信のかたち、デザインのかたちも柔軟に変化させていく必要がありますね。
※本記事は、2016年11月16日発行のメルマガをもとに、加筆修正されたものです。