株式会社ぺいじず

2017.10.17

Web制作会社の働き方改革

労働力不足を解消するための対応として、政府が進めている「働き方改革
取り組みの中心となっているのは、長時間労働の是正です。

Web業界はみなし残業が主流

とかくWeb業界は長時間労働が話題にされますが、「忙しい業界だから仕方がないよねぇ」で済まされ、あまり問題視されていなように思えます。

多くのWeb制作会社は、残業した時間分だけの残業代金が支払われる制度でなく、みなし残業代金で支払う制度をとっているようです。つまり、この給与体系は「ほぼこの時間分は残業があるよ」ってことですよね。クリエイティブな仕事は能力やセンスの問題があるので能力主義・成果主義ってことにしたいけど、残業があるのが実態ということでしょう。

みなし残業の実態

では、多くのWeb制作会社で採用している「みなし残業」ってどんなものなのでしょうか。
たとえば、「給与30万円、うち5万円はみなし残業代」というような給与体系のことです。言い換えれば、基本給は25万円、月々の残業代金が5万円ということになります。つまり月々26時間(1か月164時間勤務 残業25%増で計算した場合)程度の残業時間が既に組み込まれていることになります。

残業がなければラッキーですが、みなし残業の給与体系をとっている会社で残業なしとかはあり得ないでしょ。そして、ときには深夜労働や休日出勤もあるでしょう、その場合はさらに割増が付くはずです。割増が付かない会社はブラック判定です。

つまり残業は何時間?

1日1.5時間残業していたら、平日だけでも30時間は残業となります。ネットでは、常習的に残業がある会社のWebクリエータは月60時間以上の残業があるという記事もありました。毎日3時間以上の残業ということですよね。オーバーした残業代金が全額支払われるならまだしも、みなし残業では結局サービス残業になっているのが現状のようです。ただし、本来は、会社はオーバーした分の残業代金を支払わなければならないとのこと。ちゃんと支払ってくれる会社なら、みなし残業制度も「あり」ですね。

とはいえ、本来36協定で残業時間の制限があるので、それ以上の残業は基本的にはさせてはいけないのです。

[36協定の規定:通常1か月では45時間、1年では360時間以内の残業時間]

会社の努力で残業は減らせる

でも、能力のある人は勤務時間内に仕事を終わらせることも可能。会社もオーバーワークになることがわかっていれば、協力会社に依頼するとか、納期の調整(なかなか難しいですが)をするとかの対策がとれます。全部が全部そう簡単に思ったとおりにはできないかもしれませんが、企業側も努力する余地はあります。だからこそ、働き方改革が必要なのだと思います。

Web制作会社でも残業0時間目標&有給消化

ここから本題ですが、当社ぺいじずは、ほぼ残業はなし(を目指している)です。人によりますが正確に言うと、ほぼなしの月もあり、10時間弱の月もあり、20~40時間位の月もあり、メチャ多い月もあります。でも半分以上は、月の残業は10時間以内です。そして残業が発生したときは、少なくても多くても100%支払います。

ぺいじずでは、定時出社&退社を推奨、退社時刻にはベルが鳴って退社を促します。また、残業する人は、口頭ですが申告が必要です。
一応フレックスなのですが、某団体のヘルプデスクをしている関係上9~5時は基本コアタイムになっています。残業は極力しない方針なので、その意味ではWeb業界だけど長時間労働にはなっていません

でも仕事は、基本クライアントの納期に合わせなければなりませんし、2月や3月の期末にはさすがに残業が多くなることはあります。そのため1年中定時に帰れるとは限りません。

退社後の時間は、勉強、エクササイズ、読書、デート、趣味など自分の時間として活用した方が、次の日の仕事にもプラスになると思います。

ノー残業デー

ぺいじずでは、水曜日をノー残業デーと定めています。もっとも毎日ノー残業デーであってほしいのですが、忙しいときはそうもいきません。
水曜日だけでもノー残業デーにする意味は、残業をしないという意識を身に付けることもありますが、水曜日は全員が定時に上がるので、誰もが夕方からの予定を立てやすいのです。
水曜日は、6時になると定時を知らせる「ベル」を鳴らし、「今日はノー残業デーです。定時に帰りましょう。」と某氏が叫びます。
繁忙期は掛け声だけになることもありますが、地道に続けることが大切です。

インターバル制度の導入

「勤務間インターバル」という制度があります。これは、仕事を終えてから、次の日に出社するまで一定期間は空けなければならないという制度(現状は制度化されてなく努力目標)です。社員の健康管理上の指標として、11時間のインターバルが必要とお上がおっしゃっているのです。ぺいじずもその制度を試験導入中で、もし23時まで仕事をしたら出勤は10時以降にすべし。定時出社時間が9時であってもインターバル的には10時出社にしなさいとなるのです。
納期がある制作会社にとっては酷な制度です。もしかしたら、制作会社には難しいのではないかとは思いつつも、今は試験的に導入中です。

有給取得の奨励

ついでに言うと、ぺいじずでは有給休暇の消化率も悪くないです。100%消化には至っていませんが、朝礼で行っているスケジュール確認・調整では「今月は〇〇さんはまだ有給を取っていないよ」って有給消化を奨励しています

ぺいじずの働き方改革とは

社員の中には、もっと仕事をしたい、残業代で稼ぎたいと思う人がいるかもしれません。
「残業はない」ではく、残業したいという人にも対応するといった多様な要望にも応えるのも働き方改革かもしれませんね。

現在当社では、一緒に働くメンバーを募集しています。
志を共にするあなたのご応募を、心よりお待ちしております。
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文責:ぺいじず人事担当者

※現在ぺいじずでは、Movable Typeを使ってWeb制作をする仲間を募集中です。
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私たちは、東京都で創業33年の制作会社です。
長年のマニュアル制作で培われたライティングスキルを活かし、効果的なWebサイトをご提案しています。