2023.08.21
WordPress から PowerCMS に移行する時の注意点や方法
今回は、WordPress から PowerCMS に移行する時の注意点や方法を制作会社の視点でご紹介します。
目次
注意点
クライアントに「再構築」「指定日公開のタイムラグ」を理解してもらう
以前「PowerCMS と WordPress の違いを CMS エンジニアの経験から説明します」で書いた通り、PowerCMS と WordPress との大きな違いに「静的生成」か「動的生成」かがあります。
PowerCMS は HTML を生成するため、「再構築」という手順があります。
「再構築」には時間がかかること、「再構築」行わないと修正が反映されないことがあることをしっかり説明していないと、運用時クライアントから問い合わせが発生します。
また、指定日公開をしても再構築・配信にかかる時間や cron の間隔により、数秒~数分のタイムラグが発生します。
例えば「0時ぴったりに公開したい」というクライアントは多いため、トラブルの原因になります。
対応するプラグインがあるか確認する
前述の記事で書いた通り、もう一つの大きな違いにプラグイン数があります。
(PowerCMS…80程度、WordPress… 60,000以上)
そのため、対応するプラグインがあるか、ない場合は仕様を変更するか開発するかなど、事前調査や要件定義が重要になります。
移行方法
残念ながらテンプレートは作成し直しなので、記事/投稿の移行について説明します。
方法1:WordPress eXtended RSS (WXR) 形式で移行する
私は使用したことがないのですが(笑)、WordPress のエクスポート形式でインポートできるはず…
方法2:データベースのデータを加工する
PowerCMS は CSV インポートができるので、データベースのデータを CSV に加工してインポートします。
方法3:WordPress を復元して、PowerCMS のインポート形式のデータを生成するテーマを作成する
単純移行ではなくリニューアルを伴う移行が多いため、私はこの方法を使用することが多いです。
なぜなら、リニューアル時に変更があったり、特定の投稿だけ移行したり、改行コードや文字コードがバラバラな場合があるからです。
その場合でも、専用テーマを作成すると柔軟に対応でき、エラーが出にくくなります。
終わりに
WordPress から PowerCMS に移行する場合、WordPress ユーザーからすると「不便」と感じることが多いです。
その違いを丁寧に説明し、トラブルを回避しましょう!
著者紹介:ino
デザイナーあがりのエンジニア。主にマークアップとテンプレート作成を行っています。
Movable Type 歴は 15 年、PowerCMS 歴は 10 年くらい。
ちょっとだけ WordPress をやっていた時期もあり。