株式会社ぺいじず

2023.05.10

SNSでできるアクセシビリティについて:ALT機能を使いこなす

こんにちは、ふるかわです。
ぺいじずに入社して学んだことはたくさんありますが、その中でも今後知識の幅を広げていきたい分野、それがウェブアクセシビリティです。
ぺいじずに入るまでほとんどアクセシビリティについて考えたことがなかったので、これまで作ったウェブサイトをテストしたらどうなってしまうのか、震えています。
とはいえ、ただアクセシビリティといっても奥が深く、すぐに対応できるものではありません。

まずはアクセシビリティがどんなものか触れてもらうため、誰もが身近なツールで簡単にできるウェブアクセシビリティを紹介したいと思います。

SNSでアクセシビリティ対応?

みなさんはSNSをされていますか?
カフェやサロンなどを検索するとき、最近はSNSで探すことのほうが増えてきました。
災害情報などいちはやく確認できるのも便利ですね。

わたしも普段SNSで情報収集をすることが多いのですが、Twitterで最近投稿された画像に[ALT]というバッジをつけているものがあることに気が付きました。
この[ALT]のバッジは画像に代替テキストを設定している画像に表示されています。
代替テキストというのは何らかの理由で画像を表示できないとき、替わりに内容を表示してくれるテキストのことです。
スクリーンリーダーや音声読み上げ機能を利用するユーザーは、この代替テキストを利用して、画像の情報にアクセスするのです。

Instagramでは3年ほど前からaltを設定する機能が実装されていたようですが、Twitterにもすでに実装されているのをご存じですか?
といっても広くユーザーに周知がされているわけではなく、そもそもaltの使い方が間違っているなどの問題になったことも。

まずは設定の仕方を覚えて、アクセシビリティへの第一歩を踏み出してみましょう。

TwitterのALT機能を使ってみよう

まず投稿する画像を用意します画像を投稿する際、+ALTというアイコンが表示されているのでこちらをクリック(タップ)します。

ALT機能の設定用アイコンの位置
ALT機能の説明

すると代替テキストの説明のあと、代替テキストを設定するウィンドウが出現します。

代替テキストの設定用画面

こちらに代替テキストを入力して完了です。

ALT機能を設定したときの代替テキストの表示手順

投稿された画像の中に[ALT]のバッジが付くので、これをタップ(クリック)すると設定した代替テキストが表示されます。

どうですか?
簡単ですよね。
けれども簡単ではあってもなかなか画像の説明を入力するひと手間をかけられるユーザーはまだ多くはありません。
SNS読み上げ機能を利用する目の不自由な方にも同じ情報を伝えられるよう、みなさんもALT機能を使いこなしてみましょう。

正しい使い方を

さてSNSでalt属性が設定できるお話をしましたが、この機能、実装当時は間違った使い方でちょっとした騒ぎになったことも。
とあるコンビニチェーンの公式アカウントがキャンペーン中の商品の画像を投稿した際このALT機能を使っていたのですが、その内容は画像とは無関係の隠しメッセージのようなものが設定されていました。

Twitterのように140字という制限のあるSNSで、140字以上を投稿できるALT機能は、「ネタ」として使うという事例が発生してしまったのです。
その他、長文が書けることから短編小説を投稿できると考えるユーザーも少なくありません。
画像自体が小説のスクリーンショットであれば良いかもしれませんが、全く関係のない表紙だけの画像にを設定して小説書ける機能だと認識されてしまうのは、読み上げ機能を利用するユーザーにとっては迷惑でしかありません。

ALT機能の使い方を正しく理解して設定することが大事です。

ALT機能一つで印象が変わる

ALT機能が実装されて約一年が経ちましたが、まだまだこの機能を使いこなしている人は多くありません。Twitterを利用する政治家や著名人もほとんど設定している画像はありません。
私の好きな歌手の投稿のリプライに「代替テキストを設定してください」と訴えてるアカウントを見かけたとき、少し残念に思った事もあります。
ほんの少しの手間をかけるだけでアカウントの印象が変わることもあるかもしれません。
正しい使い方で、様々な人にやさしい情報発信を試みていきたいですね。

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