2022.08.10
マニュアルにはない!?「PowerCMS」と「PowerCMS X」の違い
「PowerCMS」と「PowerCMS X」の大きな違いは、「モデル」の作成にあります。
(Movable Type の「コンテンツタイプ」、WordPress の「カスタム投稿タイプ」のような機能)
でも、実際に構築してみると、小さいけれど困った違いがありました。
それを CMS エンジニア目線で紹介します。
「子ブログ」の概念がない
PowerCMS X は子ブログの概念はありません。
その代わり、モデル「スペース(workspace)」の編集画面で「階層」にチェックを入れて保存すると、階層の管理ができるようになります。
モデル「スペース(workspace)」に階層指定がある時、オブジェクトをループ出力するブロックタグで、include_workspaces=”children” が使用できます。
replace が複数指定できない
PowerCMS X はテンプレートの処理に DomDocument を利用しているため、複数の同一の属性が指定できません。
そのため、以下のように記述します。
<mt:EntryBody replace="'foo','bar'" setvar="replaced_body">
<mt:Var name="replaced_body" replace="'hoge','piyo'">
1フレーズ=1翻訳しかできない
PowerCMS は「テンプレートタグ」などが同じカスタムフィールドを作成しても、「名前」はブログ毎に設定できます。
ですが PowerCMS X は翻訳をスペース毎に設定できません。
異なるフレーズにするか、管理画面テンプレートをカスタマイズする必要があります。
https://powercmsx.jp/about/customize_screen.html
後記
フレーズは管理画面の表示=使いやすさに直結するので悩みどころです。
やはり実際に構築すると???と手がとまることがあるので、マニュアルにない疑問を追記していきたいと思います。
※この記事の内容は、開発元のアルファサードへ問い合わせた内容を編集しております。