2021.02.08
新人Webデザイナーさんに是非読んでほしい本を紹介します
ディレクターのじろうです。
就活がさかんな時期ということもあり、今回は新人Webデザイナーに是非読んで欲しい本をご紹介してみたいと思います。
目次
入門編
まずは、入社前など、Webデザインの勉強初期から読んでおくと非常に役に立つであろう本をご紹介します。
『ノンデザイナーでもわかる UX+理論でわかるWebデザイン』
UXの考え方を実際のWebサイトにどうやって落とし込むかまでを学ぶことができる書籍です。タイトルのとおり、マネージャーからディレクター、コーダー、エンジニアでも垣根を越えて理解しやすい内容になっています。
弊社ではこの本を約1年間社内勉強会の課題本として取り扱い、「UX」という言葉が社内に定着するきっかけとなりました。
(参考:「『UX』って意識高い系?」ゼロからはじめたUX文化社内浸透の取り組み)
また、著者の大本さんが主宰しているUX DAYS TOKYOのワークショップ「コンテキストの理解と実践」に参加すると、さらにUXへの理解が進むのでオススメです。1〜2ヶ月に1回くらいのペースで開催されています。
ノンデザイナーでもわかる UX+理論で作るWebデザイン | マイナビブックス
『ユーザインタフェースデザインの心理学』
2012年出版の本ですが、時代を越えて通用するデザインの考え方を学ぶことができます。
「ユーザインターフェース」とありますが流行りのカッコいいUIが載っているわけではありません。むしろ文字ばかりの本です。
しかし、タイトルに「心理学」とあるとおり学術的側面からデザインを考えられるようになります。見た目は少しお堅い印象ではあるものの、中身は非常に読みやすい本です。
Webデザインの勉強初期この本に出会えた人はとてもラッキーだと思いますので、知らなかった方は是非(私はだいぶ後になってから出会いました)。
弊社制作部デザイナーのじゅんいちろうさんもイチオシ本としておすすめしています。
O’Reilly Japan – インタフェースデザインの心理学
『Web制作者のためのCSS設計の教科書』
「CSSを一箇所修正したら、意図しない他の部分が崩れてしまった…」なんてことはありませんか?
チームでコーディングしたり、大きめのサイトをコーディングする際に出てくる問題が「CSSの破綻」です。
この本では、ありがちな「CSSの破綻」を防ぐための手法や考え方を学ぶことができます。Webデザインの勉強初期におすすめと言いつつ、コーディング系で2冊目に手に取る本としておすすめの本です。
私とデザイナーのじゅんいちろうさんはこの本でCSS設計に目覚めることができました。
Web制作者のためのCSS設計の教科書 モダンWeb開発に欠かせない「修正しやすいCSS」の設計手法 – インプレスブックス
現場編
次に、入社後に現場を経験してから読むと役に立つ、グッと身に染みそうな本をご紹介します。
『速く正確なWeb制作者のための実践的メソッド』
コーディング業務に関することを中心として、classやid、ファイルの命名の考え方、コーディングガイドラインやチェックなど、一般的なコーディング解説本には無いような制作現場の内容を学ことができます。
弊社はこの本を約1年間社内勉強会の課題本として取り扱い、それまで個人ごとに思い思いのコーディングをしていた状態からある程度脱却することができました。
弊社のコーディング現場でリファレンスされ続けている本です。
フロントエンド専門制作会社が教える速く正確なWeb制作のための実践的メソッド | マイナビブックス
『デザイニングWebアクセシビリティ』
「アクセシビリティ」という言葉はなんだか難しそうに聞こえますが、デザインとコーディング両方に関わるWebの本質的な考え方です。一部の人を切り捨てない、より多くの人にアクセスしてもらえるサイト作りを学ぶことができます。
2016年4月1日から施行された障害者差別解消法(障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律)でもウェブアクセシビリティ確保が求められていますが、残念ながら日本社会には浸透していないのが実情だと思います。業務では「アクセシビリティ」という言葉そのものが認知されていないケースに出会うことがまだまだ多いです。
『デザイニングWebアクセシビリティ』をきっかけにして、誰もがアクセスできるWebの世界を広げていきましょう。企業や行政のウェブ担当者の方にもおすすめしたい1冊です。
『いちばんやさしいGoogleアナリティクス入門』
サイトのアクセスデータを取得するのに便利なGoogleアナリティクスの入門書です。
「私はデザイナーだから関係ないよね…」と思う人もいるかもしれませんが、実際のアクセスデータを見なければ的外れなデザインを作ってしまうかもしれませんよね。
また、Googleアナリティクスを実装しない案件のほうが少なくなってきましたので、コーダーの方もGoogleアナリティクスの仕組みや考え方を理解しておく必要があると思います。
弊社はこの本を約1年間社内勉強会の課題本として取り扱い、スタッフほぼ全員がアクセスデータやGoogleアナリティクスの基本を学びました。
まとめ
理論や考え方の部分が濃い書籍紹介でしたが、しっかりと学べば業務で応用が効く内容だと思います。
次回はもう少し踏み込んだ内容の書籍を紹介するかもしれません。