2023.04.27
事業会社から受託制作会社に移って感じた違い
初めまして、ふるかわです。
以前まで事業会社でデザイナーをしていましたが、ウェブのスキルを磨くため、ここぺいじずにやってきました。
デザイナーをやっていたとはいえ、制作会社での業務は初めて。
制作会社がどういうものか全く知らなかったわけではないのですが、やはり事業会社とは仕事の進め方内容、スケジュール感が全く違います。
では具体的にはどんな点が異なるのか、事業会社と制作会社の違いをご紹介しましょう。
事業会社の働き方
よく事業会社の特徴や求人を見ていると「原則定時」なんて単語を目にしませんか?
もちろん会社や時期によって異なりますが、私の働いていた会社は9割9分9厘定時上がりでした。
事業会社は扱う商品が自社の製品・サービスなのでスケジュールに融通がききます。
とはいえ、効果を出すため様々な施策、改善・改修を行う必要があり、それらを自分たちで計画し、継続的に事業を成長させていく必要があるため、業務が多岐にわたります。
デザイナーとして入社したはずが全く別の業務を行うとのほうが多い、なんてこともしばしば。
また長期的に改善と改修を繰り返すことがメインになるので、効果がすぐ現れるわけではないため、モチベーションをどう維持していくのかがポイントです。
ですが意外にも様々なデザインや媒体にかかわる機会があるため、スキルアップやモチベーションの維持は自分次第ではないでしょうか。
制作会社の働き方
制作会社というのはとにかくクライアントの状況によってスケジュールが左右されます。
順調に制作がすすんでスケジュールが前倒しになったので、ゆったり仕事をしていたと思ったら急に残業になったりすることも。
同時に複数の案件を何か月もかけて同時並行で行うので、自分のスケジュール通りにいかないこと、スピードをもとめられることが多々あり、体力が必要になります。
全く知らないクライアントとのメールやウェブミーティングが多く、ビジネススキルは当然、時には無茶な要求を聞き入れたりメンタルの強さも重要。
ここまで書いてとても忙しく大変な現場だと実感しますが(実際大変です)、スキルを鍛えられる環境に常に身を置くことができるので、デザイナーやコーダーとしてのスキルを着実に高めていけるでしょう。
またプロジェクトごとに成果もみえるのでモチベーションにもつながるなと感じています。
事業会社から制作会社への転職は珍しい?
よくあるのは制作会社で数年バリバリ働いてスキルを身に付けたあと、事業会社に転職するという流れ。
事業会社と制作会社では労働時間の違いを比較されることがほとんどですが、働く際の思考の違いもポイントです。
私の場合はウェブデザインを、「なんとなくできる」程度の独学スキルで事業会社に入ったのですが、スキルアップがなかなかできず、仕事の単価もわからずだらだらとしてしまうことに焦り、制作会社に行ってみようと転職をしました。
「幅を広げてみたい」という気持ちひとつだったので、業務を通じて全く知らなかった言語やウェブ制作のいろはに触れ、まだまだ学ぶことがたくさんあることがうれしい一方、これまでの事業会社での癖がなかなか抜けず、スキル面以前の問題で苦労する日々なのでした。